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部活を辞めたいと思っているけれど辞める勇気が出なくて一歩を踏み出せない、、、
と悩んでいるのではないでしょうか。
私も中学生、高校生のときには何度も部活を辞めたいと思いました。
私は中学では3年間部活を辞めることなく続けて、高校では2年生の5月頃に辞めました。そんなわけで途中で辞めるパターンも最後まで続けるパターンも両方経験しています。
そんな現在大学生の私が、部活を辞めたいけど辞めて大丈夫か不安な人へ、自身の経験を基にアドバイスしていきたいと思います。
過去の自分みたいに周りに合わせたりで部活が好きじゃないのに部活をしているという人、意外といるのではないかなーと思っています。
結論:辞めても全然大丈夫!
先に結論から言うと辞めても全然大丈夫です!
私は高校生のときに部活を途中で辞めたことは全く後悔していません。むしろ良い決断だったと思っています。
辞めたことで確保できた時間で、音楽をしたりバイトをしたりと他にやりたいことができました。
中学・高校での私の部活遍歴
中学:ソフトテニス
中学では軟式テニス部でした。3年間途中で辞めることはなく引退まで続けました。
公式戦では市町村レベルではほぼ毎回優勝、都道府県レベルでも3位ぐらいに入っているぐらいには強い学校だったので練習はめちゃくちゃハードでした。練習時間は平日は授業終わりから門が閉まる時間までで、日が落ちる時間に合わせて夏場は最大で18:45、冬場は最短で17:15までとかだったと思います(大会前は30分延長してました)。
休日は午前練か午後練のどちらかで5,6時間ぐらい部活がありました。基本的に1週間のうち7日間全て練習があり、休みは月1,2日しかありませんでした(そのオフもだいたい平日)。夏休みでもオフは3,4日あるかないかぐらいでした。
今考えると信じられないスケジュールですが、、、
体力づくりなどもハードで、テニス部なのに陸上部よりも走っていました。
自分が試合に出ないときでも応援という名目で部員全員会場に連れていかれて1日時間を持っていかれます。これが特に嫌でしたね。試合に出るやつだけで行けばいいのにってずっと思っていました。
そんなにしんどい部活を3年間も続けるなんてすごく部活が好きだったんだなと思うかもしれませんが、普通に毎日早く帰りたい、辞めたいと思っていました。
高校:硬式テニス
高校では硬式テニス部でした。強豪校ということもなく、勝ちにこだわっている雰囲気でもない、中学に比べると緩めの部活でした。
中学を卒業したときには高校では絶対に部活はしないと固く心に誓っていたのに、周りの人が入部していくのにつられて結局硬式テニス部に入部しました。
もともと中学では硬式テニスがやりたかったんですが、中学には軟式テニス部しかなかったため軟式テニス部に入部したという経緯もあり、高校では硬式テニス部に入部しました。
1年生の前半はほぼコートに入ることなく筋トレやランニングばかりしていました。ですがそれもそこまで嫌だったわけではなかったです。変に思うかもしれませんがテニスをしているよりもランニングや筋トレの方が好きでした。体力作りや筋トレをしている方が、ゲームのキャラクターみたいに自分の能力が上がっているような気分になれるので笑
全体で同じメニューをするのではなく、個人個人で外周(学校の外に出てランニングを行う)に行ったり筋トレをしたり自由にするスタイルだったので伸び伸びできました。友達と話しながら外周に行くのもそれなりに楽しんでいました。
筋トレやランニングの合間に友達とスマホゲームを一緒にしたりもしていました。笑
2年生からバイトとギターを始めたので、そっちに時間を使いたくて2年生の5月に辞めました。
部活を辞めなかった・辞めにくかった理由
- レールから外れるのが怖かったから(周りの目が気になったから)
- 今辞めたらこれまでの頑張りがもったいないと思ったから
- 辞めた後に他の部員・顧問の先生と気まずくなりそうだから
- 同じ部の友達と仲が良かったから【中学】
- ハードスケジュール過ぎてゆっくり考える余裕がなかった【中学】
主要な理由はこのあたりかなと思います。
レールから外れるのが怖かったから(周りの目が気になったから)
私は中学生のころから向上心が強く、努力家なタイプでした。当時の私は、何か頑張っているものを途中で投げ出すのは良くないことだと思っていたので、途中で部活を投げ出すのは自分が駄目な奴だと認めるみたいで嫌だと考えていました。自分の中の優秀な生徒のイメージ像は、勉強も運動も両方できるような人だったので、そのイメージ像から外れてしまうのも嫌でした。
また、うちの中学は生徒は全員何かしらの部活動に所属していなければならず、生徒のほぼ全員がなんらかの部に所属していたので(一応各クラスに1,2人ぐらいは帰宅部もいましたが、、、)、周りの人がみんな部に所属している中、自分だけ部活をしないというのは周りの目が気になってできませんでした。
高校も、一応進学校だったのもあり、中学ほどではなかったですが部活の加入率は高く、8,9割ぐらいの人は部活をしていました。バイトをしている人は各クラス2,3人ぐらいしかいなかったと思います。
今辞めたらこれまでの頑張りがもったいないと思ったから
初めの頃はテニスを始めたばかりで上手くないから楽しくないのは当たり前と思って練習を続けてきましたが、ある程度続けていると、それまで練習にかけた時間や努力を無駄にしたくないという思いが出てきてしまいます。辞めたいと思っても、歴が長くなるほど、これまでの頑張りを無駄にしたくないという思いが強くなり辞められないという状況に陥ってしまいます。
中学では、自分の実力が同期の中でぎりぎりレギュラーメンバーに入れるか入れないかぐらいの実力だったというのも大きかったです。1,2年生のときには先輩もいるので全く公式戦には出られず、ボール拾いやコートの設営などの雑用ばかりでしたが、3年生まで耐えればレギュラーメンバーに入って試合に出れる望みがありました。全く試合に出れる望みがなければ早々に諦めもついたかもしれませんが、そんな状況だったので、部活を辞めたい気持ちはあっても辞める決断は下せませんでした。
実際に3年生になっても、部内の順位はぎりぎり試合に出れるか出れないかぐらいの強さのままで、2,3回に1回ぐらい公式戦に出れていたので、せっかくここまで頑張ってきたんだし今辞めたらもったいないよなと思って結局最後まで辞めませんでした。
高校でも軟式、硬式の違いはあれどテニスのキャリアを積んできているので、今更辞めるのはもったいないような気がしていました。
辞めた後に他の部員・顧問の先生と気まずくなりそうだから
同じクラスに部員の人がいる場合は部活を辞めた後にも少なからず教室で関わることになります。今同じクラスでなくても来年以降に同じクラスになるかもしれません。
顧問の先生とも、もし担任であれば毎日、そうでなくても担当科目の授業では顔を合わせることになります。
同じ部の友達と仲が良かったから【中学】
部活は嫌いでしたが同じ部の友達とは仲が良かったので部活のときに話したりするのは好きでした。毎日部活があるので毎日会ってました。それもあってさらに仲が良くなったと思います。
高校でも部活つながりですごく仲の良い友達ができましたが、部員全員とすごく仲が良いというかんじでもなかったので、この理由は主に中学生のときのものです。
ハードスケジュール過ぎてゆっくり考える余裕がなかった【中学】
今考えると基本週7で練習があったなんてスケジュールがおかしかったと思いますが、逆に当時はそのスケジュールのせいで、漠然と部活に行きたくないと思うことはあっても、部活を辞めた方が自分にとって有意義な時間を過ごせるのではないかなどを真剣に考える余裕がありませんでした。
自分はまだ大学生で社会人になっていないので経験したことはもちろんないですが、ブラック企業なのに会社を辞められないのもこんな感じなのかな~と思っています。
高校で部活を辞めた理由
- 他にやりたいことができたから
- 今までの自分から変わりたかったから
この2つが理由です。
他にやりたいことができたから
部活を辞めるのと同時期ぐらいに趣味としてギターとバイトを始めました。
思春期真っ只中、高校生の多感な時期ということもあり、1年生の後半ぐらいに、自分の能力不足や交友関係など色々なことに対して精神的に病んでしまったのですが、そのときに出会ったあるバンドとその音楽に感動してこの人みたいになりたいと思いギターを始めました。音楽は何かとお金がかかるので機材を買うためにバイトも始めました。
今までの自分から変わりたかったから
【部活を辞めなかった・辞めにくかった理由】で「レールから外れるのが怖かったから(周りの目が気になったから)」という理由をあげましたが、そんな自分を変えたくなりました。
このときまでの自分は、「周りからの評価が高そう」「模範的な人ならこうしてそう」など、なんとなくのイメージでそうした方が良さそうと思った方にばかり進んできました。言い換えれば、保守的な性格で、無難な選択、行動ばかりとってきました。
今まで部活動を続けていたのも、自分の中で優秀な生徒は文武両道で勉強も部活も両方頑張っていそうというイメージがあり、ただなんとなくそうした方が良さそうだと思っていたからです。部活をする中で友達と話したりするのは好きでしたが、テニス自体特別好きなわけではなかったですし、部活に至っては中学・高校とずっとめんどくさいと思っていましたし、嫌いでした。
たかが部活を辞めるぐらいで大げさだと思うかもしれませんが、部活をしていない人もバイトをしている人もほぼいない環境の中、自分の意志で部活を辞めて音楽やバイトなど自分のやりたいことを始めることは、私にとっては今までの自分から変わるための大きな一歩でした。
この部活を辞めて音楽とバイトを始めたことが、自分にとっては、周りの目を気にすることなく自分の意志で行動を起こす成功体験になりました。これがきっかけで、それ以降は主体性を持って行動できるようになったと感じています。
中学で部活を辞めなかった感想
まず良かった点としては以下の2点かなと思います。
- 体力がついた
- やり遂げた達成感があった
ハードな部活だったので走り込みをたくさんしていたので体力がつきました。体育の授業でマラソンなどの長距離系種目をやったときには、テニス部がかなり上位に入っていました(シャトルランでは陸上部も抑えて1位はテニス部の部員でした)。さすがに今ではもう体力が落ちてしまっていますが、高校生ぐらいまでは体育など運動する機会があったときに体力を活かせたかなと思います。
途中で投げ出すことなく最後までやり切ったという達成感もありました。何かをやり遂げた経験というのは少なからず将来の自信に繋がると思うのでそれも良い点であると考えます。
しかし、今になって思えばもったいない時間の使い方をしていたというのはすごく感じます。私は高校2年生からギターを始めたのですが、中学の初めから始めていたらもっと上手くなっていたはずです。何をするにしても3年という時間があればそれなりに上達するはずです。
もっと有意義な時間の使い方をすれば良かったという後悔があるので、もし自分がもう一度中学生からやり直すとすれば同じ部活には入らずに他のことをします。
しかし今になっての感想としては強く後悔しているわけではありません。このしんどい部活を経験したからこそ、自分の意志で選択・行動することの大切さを学び、時間を無駄にしないという意識を人一倍持つことができたと思っています。
同じ部活に入っていたからこそ、より仲良くなれた友達もいました。
高校で部活を辞めてどうだったか
辞めるという選択は間違っていなかったと断言できます。今までの自分から変わり、主体性を持って行動できるようになるきっかけとなったというのはもちろんのこと、
- 楽しさ
- ギターの演奏技術
- 練習を継続する力、練習方法を自分で考えて工夫する力などのスキルアップする力
- 1年間働いた分のお金(30万円ぐらい)+そのお金で買ったもの(ギターなど)
- 働く・お金を稼ぐという社会経験
- 自分の力で稼いだお金を自由に使えるようになることで社会の見え方が変わる(視野が広くなる)
これらのギターやバイトなど新しく始めたことから得られたものは、部活を続けていたら得られたかもしれないものよりもはるかに価値があると考えています。
新しく始めたことではないですが、勉強に充てられる時間が増えたこともメリットの一つだと思います。
学生時代にしか部活の楽しさは経験できないという意見は否定できませんが、部活とバイトを比較すると、成長や利益という観点で見るとバイトの圧勝だと思います。(スポーツ選手になりたいなど将来の夢と部活に関連性がある場合はその限りではありませんが)
私は月に2,3万円分ぐらいしかシフトに入っていませんでしたが、それでも1年続けると30万円も貯まります。月2,3万円ぐらいなら、バイトに力を入れすぎということもなく、趣味や勉強とも無理なく両立できます。
辞める前に心配していたことも全然大丈夫でした。周りの目を気にしていましたが、辞めたからといって周りからの見られ方が特に変わることもなかったですし、あくまで私の場合はですが顧問の先生と関係が悪くなるということもありませんでした。顧問の先生は物理の先生だったのですが、私は辞めた後も普通に休み時間や放課後に質問に行っていましたし、気まずい雰囲気もなく対応してもらえました。(これに関しては先生の性格や先生との相性にもよると思いますが)
同じ部の友達に関しても元々仲が良かった人たちとは部活を辞めてからも良好な関係のままでした。(あまり仲良くなかった人、そこまで親しいわけではなかった人とは関わりがなくなりました。)
ちなみに部で一番仲が良かった友達も自分と一緒に退部しました。辞める時に一人じゃなかったのも心強かったです。(その子は他にバイトなどやりたいことがあったわけはなく単純に部活が嫌で辞めました)
私の経験から言えるアドバイス
周りの目が気になろうが関係ありません。部活が好きじゃない人はすぐに辞めましょう。惰性で続けてもその先に得られるものは何もありません。
部活が楽しいと感じる人は続けたらいいと思いますが、そんな人はそもそもこの記事にはたどり着いていないでしょう。
「ここまで頑張ってきたのに今辞めたらもったいないかもしれない」
実際に私もそうだったのでそう思ってしまう気持ちは痛いほどわかります。しかしもし他にやりたいことがあるなら今すぐ部活は辞めてそのやりたいことを優先してください。私が音楽を始めたときも、今更テニスを辞めて新しいことを始めても小さい頃からやっている人には追い付けないじゃないかと投げやりになる気持ちもないわけではありませんでしたが、この先の人生の中で今が最も早く決断を下せるタイミングです。
部活を辞めてバイトを始めようかなと思っているときに、「部活で上下関係を学ぶべき」みたいなことを言ってくる人がいるかもしれませんが無視してください。部活よりバイトの方が学べます。部活で関わりがある人の年齢幅はたったの上下2歳までです。バイトの方が同じスタッフにしろお客さんにしろ高校生、大学生、自分の親世代、祖父母世代まで幅広い人と関わりを持つことができます。(お金も稼げますし)
ちなみに私はやりたいことが特にあるわけではないけど部活は好きじゃないという人も部活を辞めた方が良いと思っています。これから新しく趣味を見つけるのもいいですし、資格の勉強を始めるのなんかもありだと思います。
私的にはおすすめはバイトです。何をするにもお金はかかるものなので、将来やりたいことができたときのためにお金を貯めておけばいいと思います。なんとなくで部活を続けていても何も得られませんが、なんとなくでバイトを続けてればお金も社会経験も得られますし。笑
好きでもないことを続けるよりやりたいことをやりましょう!