とあるFlutterのアプリ開発の参考書を買って楽しみに読み始めたものの、環境構築のページに書いてある通りに進めても全く環境構築が進みませんでした。
出版されてから1年も経っていない比較的新しいものを買ったのに! 悲しい、、、
ということでインターネットでエラーの状況など検索しながら自力で環境構築を進めたので記録として残しておこうと思います。(2024年7月1日時点)
新しいMacを買ったので改めて環境構築を行いました。
手順が変わっていた部分があったので新しい手順に更新しました。(2025年3月18日時点)
PCのスペックはM4チップ搭載のMacBook Airです。新しいMacで、このPCでのプログラミングの環境構築は今回のFlutterが初めてなので、事前にインストールしているアプリ・ツールもなくまっさらな状態からのスタートとなります。(Chromeなどプログラミングと関係ないものはインストール済みです。)
Flutter
Flutter SDKのダウンロード
公式サイトに行き、画面右上の「Get started」を押します。

Current deviceと表示されている「macOS」を選択します。

Recommendedと表示されている「iOS」を選択します。

下にスクロールしていき、Install the Flutter SDKの見出しのところで「Download and install」のタブを選択し、cpuに合わせてzipファイルをダウンロードして解凍します。(M○チップの場合はApple Silicon、Intel社製のCPUの場合はIntel Processor)

ユーザーフォルダ直下に「development」という開発用フォルダを作成し、解凍したflutterフォルダを置きます。
パスを通す
vimというエディターでzshrcという設定ファイルにアクセスします。
vim .zshrc
キーボードの「i」を押して「INSERT」モードに切り替え、パスを入力します。
export PATH=”$PATH:/Users/(ユーザ名)/development/flutter/bin”
「Esc」を押して「INSERT」モードを終了し、「:wq」と入力してEnterで上書き保存します。
設定の有効化を行います。
source ~/.zshrc
次のコマンドでパスが表示されれば成功です。
which flutter
Android Studio
ダウンロード・インストール
公式サイトからAndroid Studioをダウンロードします。(以前はApp Storeからインストールしていたけどなくなったっぽい?)
「Download Android Studio Meerkat」をクリックします。


画面を下にスクロールし、チェックボックスにチェックを入れ「Mac with Apple chip」をクリックします。(Mac with Apple chipとはM○チップを搭載したMacのことです。)

ダウンロードが完了したらダウンロードしたdmgファイルをダブルクリックします。
ウィンドウが開いたらAndroid StudioをApplicationsフォルダにドラッグ&ドロップしてインストールします。

セットアップ
「Typeの選択」と「ライセンスの2箇所」以外はNextで進むだけです。
Typeの選択では「Standard」と「Custom」があるのでそのまま「Standard」を選んだままにしてNextを押します。

ライセンスでは2箇所で「Accept」を選択することでNextボタンが押せるようになります。

Android SDK Command-line Toolsのインストール
Android Studioを起動し、「More Actions」から「SDK Manager」を開きます。

「SDK Tools」タブを開き、「Android SDK Command-line Tools(latest)」にチェックを入れOKを押します。

確認画面が出るのでOKを押します。

Xcode
App StoreからXcodeのインストールを行います。
CocoaPodsのインストール
iOSのプラグインを管理するCocoaPodsをインストールします。(インストールが始まるまでに少し待つのでフリーズしたように見えるかも)
sudo gem install cocoapods
参考書にはこの方法が書いてあり、このコマンドでインストールできれば問題ないですが、私はこの方法ではエラーになりCocoaPodsのインストールを行えませんでした。
エラーと解決方法は後述します。
Rosettaのインストール
Appleシリコン搭載のMac(M〇チップなど)の場合はRosettaをインストールします。
Rosettaとは、Appleシリコンを搭載したMacでも、Intelプロセッサ搭載Mac用に開発されたアプリを使えるようにするツールのことです。
理由はよくわかっていませんが(Flutter SDKの一部で必要な部分がある?)、とにかくFlutterの環境構築を進めていく上でRosettaは必要みたいです。
以下のコマンドでインストールできます。
sudo softwareupdate –install-rosetta –agree-to-license
flutter doctorとエラーの修正
ここまでで下記のコマンドを実行するといくつかのエラーが表示されるのでそれを解決していきます。
flutter doctor
私の画面ではAndroid StudioのインストールでCommand-line Toolsを後からインストールしたので、そのエラー(1個目のエラー)も出てしまっていますが、これまでの手順を順に行なってきた場合には3つのエラー(2〜4個目のエラー)が出ているはずです。

AndroidSDKのライセンスのエラーが出る場合(Android license status unknown)
コンソールの指示に従い以下のコマンドを実行します。
flutter doctor –android-licenses
下のように聞かれるのでyを押してEnter。
Review licenses that have not been accepted (y/N)?
ライセンス本文が表示された後に以下のように聞かれるのでyを押してEnterを未承認分繰り返します。(自分の場合は3回だった)
Accept? (y/N):
Unable to get list of installed Simulator runtimes
XcodeのiOSシミュレータがインストールされていないことによって起こるエラーのようです。
Xcodeを起動し、画面右上のSettingsを押します。
Platformsタブを選択すると、iOSシミュレータがインストールされていないことがわかるので、「Get」を押してシミュレータをインストールします。

CocoaPods not installed
以下のコマンドでcocoapodsをインストールしようとするとエラーになります。エラーの内容を見てみると、rubyのバージョンが古いために起こるエラーのようです。
sudo gem install cocoapods
以下のコマンドでrubyのバージョンを確認したところ2.6.10と表示されました。2.7.0未満だとエラーになるみたいです。
ruby -v
解決法としてはrbenvを使ってCocoaPodsをインストールします。
Homebrewのインストール
HomebrewとはMacOS上で動作するパッケージ管理ツールです。
この後でインストールするrbenvなどをインストールするために必要になります。
/bin/bash -c “$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)”
以下のコマンドで正常にインストールできているか確認するとbrewコマンドが見つかりませんとエラーになりました。
brew -v
パスが通っていないために発生するエラーのようなのでパスを通します。
vimというエディターでzshrcという設定ファイルにアクセスします。
vim .zshrc
キーボードの「i」を押して「INSERT」モードに切り替え、パスを入力します。
export PATH=/opt/homebrew/bin:$PATH
Flutterにパスを通す手順でzshrc設定ファイルにはFlutterのパスを記入済みなのでそれと合わせてzshrc設定ファイルは以下のようになります。

「Esc」を押して「INSERT」モードを終了し、「:wq」と入力してEnterで上書き保存します。
設定の有効化を行います。
source ~/.zshrc
改めて以下のコマンドを入力すると「Homebrew 4.4.24」(数字はバージョンによって変わる)と表示されたので正しくインストールできていることが確認できました。
brew -v
rbenvのインストール
rbenvは複数のrubyのバージョンを管理するためのツールです。
ruby-build は、異なるバージョンのRubyをコンパイルしインストールするための、 rbenv install コマンドを提供するrbenvのプラグインです。
Homebrewを使ってrbenvとruby-buildをインストールします。
brew install ruby-build rbenv
パスを通していきます。
vim ~/.zshrc
キーボードの「i」を押して「INSERT」モードに切り替え、パスを入力します。
export PATH=”$HOME/.rbenv/bin:$PATH”
eval “$(rbenv init -)”
zshrc設定ファイルにはFlutterのパスとhomebrewのパスを記入済みなのでそれと合わせてzshrc設定ファイルは以下のようになります。

「Esc」を押して「INSERT」モードを終了し、「:wq」と入力してEnterで上書き保存します。
設定の有効化を行います。
source ~/.zshrc
以下のコマンドでバージョンを確認すると「rbenv 1.3.2」(数字はバージョンによって変わる)と表示されたので正しくインストールできていることが確認できました。
rbenv –version
Rubyのインストール
インストール可能なRubyの最新安定版を確認します。
rbenv install –list

3.3.3をインストールします。
rbenv install 3.3.3
グローバルなRubyバージョン(何も指定しなかったときにデフォルトで選択されるバージョン)にインストールしたRubyのバージョンを指定します。
rbenv global 3.3.3
設定を反映させます。
rbenv init
以下のコマンドでバージョンを確認すると「3.3.3」と表示されたので正しくインストールできていることが確認できました。
rbenv versions
Cocoa Podsのインストール
最終確認として以下のコマンドを実行すると「/Users/ユーザーネーム/.rbenv/shims/gem」となっていることが確認できました。
which gem
Cocoa Podsをインストールします。
gem install cocoapods
「You don’t have write permissions for the /Library/Ruby/Gems/2.6.0 directory.」というエラーを吐きました。
もう一度「which gem」とするとなぜか「/usr/bin/gem」に戻っていました。なぜなのか、、、
rbenvのインストールでzshrcという設定ファイルに入力したパスに「export PATH=”$HOME/.rbenv/shims:$PATH”」のパスを追加修正します。(以下のようになります。)
export PATH=”$HOME/.rbenv/bin:$PATH”
export PATH=”$HOME/.rbenv/shims:$PATH”
eval “$(rbenv init -)”
すると「which gem」の結果が「/Users/ユーザーネーム/.rbenv/shims/gem」に戻りました。
改めて以下のコマンドを打つとインストールに成功しました。
gem install cocoapods
「flutter doctor」を実行すると、別の新しいエラーが出てきましたがとりあえずCocoa Podsのエラーは解決しました。

Xcode installation is incomplete; a full installation is necessary for iOS
and macOS development.
新しく増えたエラーを解決していきます。
ターミナルに表示された指示通りに以下のコマンドを順に実行します。
sudo xcode-select –switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer
sudo xcodebuild -runFirstLaunch
再び「flutter doctor」を実行するとエラーが消えました。

最後に
めちゃくちゃ長かったですがなんとか環境構築を終えることができました。
将来自分が別のPCでもう一度Flutterの環境構築をすることになったときのためにも記録を残しておきました。